教師!修業中!

小学校教員として働いて、日々思うことや実践を綴っていきます。

漢字指導について

4月に参加している勉強会で、「あかねこ漢字スキル」を使った漢字指導について講座で話します。


そのときのレポートを作りました。記録のため残します。


2017.4.15 例会レポート

めざせ!クラス全員100点 赤ねこ漢字スキルを使った漢字指導

1.新出漢字の指導の手順(演習します。)

指示1 スキルの○を開きます。最初の漢字「○」を指で押さえます。隣と確認。

指示2 筆順を見て、指で書きます。これを「ゆび書き」といいます。(言わせる。)ゆび書きをするときは、必ず筆順を声に出して数えます。目と手だけでなく、口と耳も使って覚えます。見ないで書けるようになるまで何度も何度も練習します。

指示3 一番上の②に字が薄く書いてあります。ここをなぞることを「なぞり書き」といいます。(言わせる。)薄い字から1ミリもはみ出さないように書きます。

指示4 なぞり書きができたら、下の段にそっくりそのまま写して書きます。これを「うつし書き」といいます。(言わせる。)一番下の段は、上の字を見ないで書きます。

指示5 みんなが書けるようになったか確認します。これを「空書き」といいます。(言わせる。)鉛筆を置いて手をあげます。人差し指を顔の前に向けます。

2.漢字スキルの進め方

1 1ページを半分に分けて、2日で練習する。

2 次の日にテストの練習をする。

(テストの練習は、横に漢字を書いていくように指導する。)

3 4日目にテストを行い、5日目は下の段で間違えた問題の再テストを行う。

※学級、学年での指導の仕方に合わせて、宿題に出したり、テスト前にノートに練習させたりしてもよい。漢字表のページ→テストの練習ページ→テストページと1サイクルを5日間でつかうようにとシステムを定めておくと、一年間の漢字指導が安定する。

3.使って便利!「エデュサプリ」

 あかねこ漢字スキルを出版している「光村教育図書」のホームページに学びをサポートする「エデュサプリ」というサイトがある。

 ここでは、「あかねこ漢字スキル光村図書版」を採択した先生のみ、巻末のテストと同じテストををダウンロードできる。前学期や前学年のテストをもう一度させたいときや、スキル忘れの子の予備用として活用ができる。

テストを見るには、パスワードが必要だが、漢字スキルの裏表紙に載っているので、その数字2桁を入力する。

 また同サイトには、「あかねこ漢字スキルデジタルサポーター」もある。筆順アニメーションで正しい書き方の定着が図れる。豆知識と漢字の成り立ちや間違えやすいポイントも教えることができる。テストの練習ページのフラッシュカードでは、子どもたちにフラッシュカードを読ませることで、読みの確認ができる。筆順もフラッシュカードも速さが変えることができ、児童の実態に合わせて使うことができる。なお、このサポーターもパスワードが必要である。

〈参考文献〉

・「漢字が大好きになる指導法 あかねこ漢字スキルユースウエア」光村教育図書

・「『国語』授業の新法則」学芸みらい社