教師!修業中!

小学校教員として働いて、日々思うことや実践を綴っていきます。

テストの処理

0.はじめに

 「先生の仕事といえば、テストの丸つけ」というくらい、日々の教師の仕事でテストの採点は日常化している。採点を行うのが速いか遅いかで他の学級事務の進度も大きく変わってくる。日頃、心がけていることをまとめてみた。

1.テストの答えをあらかじめ把握する。

 採点を始める前に、そのテストの答えを繰り返し見て、ある程度の項目を覚えておく。そうすると、子どものテストと回答をいちいち比べないでも丸つけが可能となる。テストの答えであるが、直前に見るのではなく、その単元を授業している間に見ておくと、授業で教えるべきポイントがつかめる。(テストに出るということは、重要な語句であり、教えるべき内容といえる。)

2.テストの裏表・上下の向きを揃えて提出させる。

 テストに限ったことではないが、子どもたちのプリントの向きが揃っていなくて、直すのに時間を取ることがある。この時間をなくすため、日頃から、「プリントの向きを揃えることは、見る人への思いやり」と話し、揃えるようにさせる。(現在、担任している1年生ではできていないことが多いが・・。)

3.テストを提出し終わった人は、静かに自習をするシステムをつくる。

 テストは、終了後一斉に回収するのではなく、見直しまで終わった人から順次前に出すようにする。そうすれば、提出した人からすぐに丸つけを始められる。終わった人は静かに本読みなどをする約束を決める。終わった人が話し出すようであれば、注意をしなければならず時間のロスとなってしまう。

4.提出者が3分の1以上になったら丸付つけを開始する。

 テストを出した人がある程度の数になったらすぐに採点を始める。そうすれば、テスト時間内に相当数の丸つけを終えることができる。授業の中で全員が速く提出した場合、その時間が終わったあとすぐにテストを返却することも可能である。

5.休み時間や給食の時間などの隙間時間を活用して丸つけを行う。(教室で丸つけを終え、職員室に持ち帰らないようにする。)

 速く丸つけをする上で特に心がけなくてはならないのは、テストの採点は教室ですることである。職員室で行うと他の仕事をすることになったり、おしゃべりに華が咲いたりして(職員とのコミュニケーションという点では重要であるが)はかどらないことが多い。採点などの学級事務は教室で済ますというのは仕事を速く行う基本である。

6.集計表に転記するときは、満点を「・」とする。

  満点を、「・」にし、それ以外は、点数を書くようにすると時間短縮になる。

7.なるべく速く返却をする。(最低でも翌日には返すようにする。)

 採点が終わったテストは、すぐに返すようにする。そうすると、返却しないテストがたまってしまうこともない。テストをしたときの記憶が残っているうちに間違えを直すと内容定着の面でも効果的である。


以上、数年前に勉強会で書いたレポートです。

教師の仕事術の肝は、「できることは、教室で」ですかね。

職員室は、コミュニケーションの場という感じでいくべきだと思っています。